ヌードは今回がラストチャンス
卒業修了制作展2013の開催、おめでとうございます。今回のテーマは、「ヌード」だそうですね。ヌードは若者の特権です。ここで使われている言葉の意味では、途中経過を含めてありのままをさらけ出して、全体の評価をしてもらおうという意図のようです。一方、デザインの作品は結果がすべてで、それまでの経過を講釈しないと分らないようでは困ります。でも、それが許されるのは、皆さんが学生だからです。したがって、この卒業修了制作展がその最後の機会で、卒業すれば完成された作品が勝負ですよ。
岡山県立大学 学長 三宮 信夫
デザイナー精神をありのままに
卒展のテーマは「nude」。デザインの「ありのまま」を伝える意と聞いています。デザインは常に現実と向き合いながら、見えるもの触れるものづくりを通じて、生活や文化の価値を生み続けるシステムだと考えます。システムは善い意思によって人びとと幸福を分かち合いたいという強いスピリットによってはじめて正しく駆動させることができるのでしょう。私はできればそのようなデザイナー精神 の「ありのまま」が見える卒展であって欲しいと願っています。
岡山県立大学 デザイン学部長・研究科長 吉原 直彦
私たちが魅せる「nude」
私たちが学んできたデザインとは、関わりのない人にとっては少し遠いように感じる存在かもしれません。しかし、それは身近な至るところに確実に存在するものです。そんなデザインについて少しでも知ってもらいたいと思い今年のテーマを「nude」にしました。nude=裸という言葉にはありのままの姿を見てほしいという想いが込められています。作品が出来上がるまでのたくさんの失敗や、苦労、そして喜び。できあがった綺麗なものだけではなく、学生らしくがむしゃらに取り組んだ姿などが伝わればと思います。最後に、ご来場頂いたみなさまに私たちが魅せる「nude」によって少しでもデザインに関心を持って頂けることを願っております。
卒業・修了制作展 実行委員長 服部 新悟