卒業・修了制作展の開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。白い紙では鏡のように自分の姿を

見ることはできませんが、表面には凹凸があり光は乱反射され、どの角度でも白い紙として

見ることができます。若いうちは光を吸収しながら、乱反射する物体の様に自分を主張して

いただきたいと思います。卒業したらそれぞれの方向に進む学生ですが、時には鏡で自分の姿を

確認しながら、様々な場で光り輝く活躍を期待しています。最後になりますが、学生たちが

卒業・修了制作展に取組んだ集大成をご高覧いただければ幸いです。

本校での四年間、厳しくもおおらかに見守ってくださった先生方のご指導のもと、

私達学生は時には1人で、時には仲間と何度も試行錯誤を繰り返し、それぞれの制作に

無我夢中で取り組んできました。この卒業・修了制作展は、そんな私達の四年間の

成果が凝縮されたものになっています。社会的制約に縛られない、学生だからこそ

できる自由なエネルギーを作品から感じとってもらえると嬉しいです。

今後社会の変化と共に、価値観は多様化し、デザインの領域も更なる広がりを

見せると思います。私達は、この制作展を新たな出発点と捉えています。大学で学んだ

事を生かし、それぞれの新しい場所で力を発揮していきたいと思います。

最後になりましたが、この制作展を開催するにあたり、御協力・御支援下さった

方々に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

卒業・修了制作展の会期にギャラリー

トークを行います。各領域の優秀賞

受賞者や本制作展の出展者による

作品解説や学生生活の体験談を、

インタビュー形式でお届けします。

ぜひ気軽にお越しください。

●展示期間中常設

第3展示室前にて、有志による

卒業制作出展者の今までの制作を

まとめた作品集を展示していますので、

どうぞご自由にご覧ください。