靴は人を運びます。
すり減ったかかとは歩いた距離を、歩いた軌跡は足跡となって、私たちが過ごした時間を教えてくれます。
今回、卒業修了制作展のメインビジュアルに取り入れた靴は、私たちそのものです。私たちの歩いた距離や時間が、その一つ一つにばっちり「デザイン」されています。これまで、私たちはそれぞれの観点から「デザイン」を学び、同時に私たち自身を「デザイン」し続けてきました。時に試行錯誤を繰り返しながら、私たちは私たちの「デザイン」を変化させてきたのです。
卒業修了制作展は、大学生として過ごした時間のクライマックスシーン。多様に変化したそれぞれの「デザイン」を一同に展示します。また同時に、この展示は私たちとみなさんの足跡の交差点にしたいと考えています。会場では作品をより身近に感じていただけるように、制作者との対話の機会などを設けています。みなさんと私たち学生が作品を通して触れ合い、ともに楽しめる素敵な展示を目指しています。
ぜひ会場にみなさんの足跡を残していって下さい。
重なり合った足跡が、みなさんと私たちの次なる一歩の力になれば幸いです。
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