門出の時


本学はこの4年間に、短大閉学や法人化という大きな変革を成し遂げましたが、この機にデザイン学部は学科再編を行いました。本年度は、新学科誕生後最初の卒業生を送り出します。

卒業生が作ったそれぞれの「鍵」で新学科の扉を開けて、いま彼等は社会に飛び立ちます。その足音を感じながら、この1年かけて制作した彼等の卒業・修了作品ゆっくりとご鑑賞下さい。

これらの作品は早春に芽を出して膨らんだつぼみ、やがてそれは大きく結実することでしょう。
岡山県立大学 学長

学生たちは、このたびの卒業・修了制作展のテーマを「鍵」としました。
どんな「鍵」で社会への扉を開けるのか…


「脳神経細胞は再生されない」と言う従来の常識が、最新の脳科学の世界で覆されました。強い興味と高いモチベーションを持続的に保持している者は、再生された新しい脳神経細胞を使う「鍵」を手に入れることが出来る。結果、周囲も驚くような発見や成果を示すことが多いと言う。

この度の卒業・修了制作展のテーマが「鍵」と聞き、これから実社会に巣立つ学生たちが、どんな色の「鍵」を手に入れ、どんな扉を開けたのか、そして、それらが社会に向けてどんな発信をしているのか、大変期待の持てるところです。ご高覧いただければ幸いに存じます。
岡山県立大学 デザイン学部 学部長

もしかすると皆さんの心の中にも、
未来へと続く扉の「鍵」のかたちが見えてくるかもしれません。


私たちは平成21年度の岡山県立大学デザイン学部卒業・修了制作展のテーマとして「鍵」を選びました。
全ての鍵がひとつとして同じ形ではないように、私たちや、私たちの生み出す作品もまた、ひとつとして同じではありません。これまで私たちは、未来へと続く扉を開放するために、様々な形で創作活動に励んできました。いくつもの扉を探し、試行錯誤を繰り返しながら、自分だけの「鍵」をつくり続けてきたのです。

デザインについて学んできた私たちにとって、卒業・修了制作で取り組む作品は学生時代の集大成です。それは同時に、次なる挑戦のステージへの第一歩でもあります。今回の卒業・修了制作展をきっかけに、開放された扉の先に広がるのはそれぞれの新しい世界です。卒業・修了後も、私たちの仲間が世界中でキーパーソンとして活躍してくれることを心から信じています。

また、今回の卒業・修了制作展では、制作者による作品のプレゼンテーション他、ご来場の皆様にも参加していただける機会を多数ご用意しております。是非とも足を運んでいただき、「鍵」というテーマに込められた私たちのメッセージを受け取ってくださればと思います。

デザイン学部における学科再編後、最初の卒業生が送る平成21年度卒業・修了制作展。
沢山の「鍵」と共に会場でお待ちしております。
岡山県立大学 デザイン学部・デザイン学研究科
平成21年度 卒業・修了制作展 実行委員会 委員長