岡山県立大学 デザイン学部 デザイン学研究科
卒業・修了制作展 2011
会期:2011年3月1日(火)〜3月6日(日)
会場:岡山県天神山文化プラザ
卒展テーマ
2011年度メインビジュアル
テーマ:「 光 」
私たち卒業生の、一人ひとりが「光」です。「光」とは、想いの込もった熱であり、過去を繋ぐ残像であり、希望に満ちた輝きです。そしてそれは、幾重も交わることにより、一層輝度を増します。学生それぞれの軌跡が交差し、逞しく、光り輝く。それこそが、私たちの「卒業・修了制作展」です。
人を笑顔にするためのデザイン
卒展実行委員長 高橋宏明
「デザインが世界を変える鍵になる」
私たちは、人を笑顔にするために、4年間「デザイン」を学んできました。現代社会は多くのモノで溢れ、それ自体の価値は拮抗し、何処からともなく街に流れる淀んだ風は、人々が笑うことを忘れさせてしまいます。そんな中、感情を揺さぶる術として、「デザイン」という付加価値こそが、世界を変える鍵となると考えます。私たちが学んだ「遊び心」が、人々を笑顔にし、暗く染まった街に射す、一筋の「光」になることを、信じています。私たちが培ってきた「デザイン」を、今後世界中を照らすであろう「光」の欠片を、是非ご覧下さい。会場にて、心からお待ちしております。
卒展実行委員長 高橋宏明
卒展によせて
岡山県立大学学長 三宮信夫
「光の射す社会の中で自分の人生を発展させてほしい」
2011年度卒展が盛大に開催されますことをお喜び申し上げます。大学を巣立って社会に飛び立つ皆さんには、社会は光あふれた新天地に見えることと思います。光は、瞬時に直進し、空間に強烈な輝きを発生させると同時に暗黒をも産み出します。このように、光は私達に喜びと同時に失意をも与える冷酷な存在です。しかし、光は少しその方向を変えれば輝きと暗黒は容易に反転します。時代の多様な社会で、皆さんは時には輝き、時には、冷静に厳しさに耐えて、光の射す社会の中で自分の人生を発展させてください。
岡山県立大学 学長 三宮信夫
卒展によせて
岡山県立大学デザイン学部長 大河内信雄
「今や人間だけが幸せでは、幸せになれない」
人間と他の動物を区別する際の、最も大きなファクターに「二足歩行」が上げられます。しかし、なんと言っても大きいのは「火を起こし使う」ということでしょう。「火」と「光」は人間に文明をもたらした。と同時に環境にも負荷を掛け続けて来た。学生たちの発想と提案の向かうべき方向が、これらの矛盾の解決という方向性を持って、小さなLEDが集積して強い光となるようなパワーを見せてくれればと期待します。「デザインとは人々の幸せのためにある」という言葉もありますが、今や人間だけが幸せでは、幸せになれないことを多くの人が理解しています。学生たちの発する「光」がどんなベクトルを持って輝くのか…ご高覧いただければ幸いです。
岡山県立大学 デザイン学部 学部長 大河内信雄